こんにちは、Kei750です。
このブログでは退職をきっかけに、サイドFIREを目指すことを決めたおっさんが、
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最近のAI(人工知能)分野への資金流入は目覚ましいものがありますね。この巨大な資金の動きは、「AIバブル」の中にいるのではないかという不安をあおっていることもあるようです。今日は、大規模なAI支出の予測と、その裏で進む巨大な取引、そして投資家が抱える懸念についてちょっと考えてみました。
世界のAI支出は2030年までに3兆ドル超へ
スイス金融大手のUBSの予測によると、世界の年間AI支出は今年末までに3,750億ドル(約58.1兆円)に膨れ上がり、2030年までには年間3兆ドル(約465兆円)を超える見通しだそうです。
日本の国家予算がだいたい115兆円ぐらいらしいので、その4倍以上の金額がAIに支出されることになります。「ちょっと何言ってるかわかんない」って感じですね。
この予測には、AIインフラの整備だけでなく、膨大なAIの電力需要に対応するための電力や資源への支出も含まれており、AI関連の投資が単なるテクノロジー企業の枠を超えて、より広範な産業に波及していることがわかります。
これだけ大きな資金が動くと、当然ながら市場の熱狂も高まります。バンク・オブ・アメリカの調査では、投資家の53%がAI関連株はすでにバブル状態にあると考えており、この過度な期待が株価を押し上げ、近いうちに急落するのではないかという懸念が増しているのが現状です。
巨額のAIインフラ投資が示す「相互扶助」ネットワーク
AI分野では、企業間で数千億ドルに上る巨額のインフラ投資やパートナーシップが次々と発表されています。特に注目すべきは、OpenAI、ソフトバンク、オラクルによる「Stargate」というAIインフラプロジェクトで、今後数年で最大5,000億ドル(約77.5兆円)を投じる史上最大級の計画とされています。
「Stargate」Projectとは簡単に言えば、人工知能(AI)向けの巨大インフラ構築プロジェクトです。アメリカがAI関連で優位性を維持するための投資といった感じですね。
このほかにも、OpenAIがオラクルと3,000億ドル分のコンピューティングパワーを購入する契約を結んだり、エヌビディアがOpenAIに1,000億ドルを投資したりと、桁違いの取引が並びます。これらの取引は、単なるビジネス関係ではなく、AI企業同士が株式取得や大規模なクラウド利用契約を通じて、数年にわたり相互に投資し合って結びついてきたネットワークの一部です。例えば、マイクロソフトはOpenAIに、アマゾンやグーグルはAnthropicに、それぞれ巨額の投資を行っています。
バブルの懸念と問われる収益性
複数のエコノミストは、AI企業間のこうした相互投資の網を、1990年代後半のドットコムバブル期に見られた取引と類似していると警鐘を鳴らしています。企業間で資金が行き交うことで、実態以上に市場が膨らんでいる可能性が指摘されており、投資家の約53%がAI関連資産はバブル領域にあると考えているという調査結果も、その懸念を裏付けています。
また、マサチューセッツ工科大学(MIT)の調査では、企業が総額4,000億ドルを投じているAI開発プロジェクトの95%が、いまだに利益を生み出していないという厳しい現実も示されています。AI技術そのものに問題があるわけではありませんが、投資の熱狂と実際の収益化には、まだ大きなギャップがあると言えるでしょう。一部のAIチャットボットでさえ、投資家の熱狂は持続不可能である可能性が高いと示唆しています。
AIはすごい、お金になる、他の企業に遅れると負け組になる、といった期待感や不安感から技術ばかりが先行して、実際何に使えばいいんだ?ってところが空白になっているのかもしれません。
これは過去のITバブルの時に似通っているのかもしれません。
「なんかインターネットってすごいものがあるみたいだぞ」「今のうちに投資しなければ手遅れになるぞ」みたいな感じでよくわからないけれどどんどん加熱していって、バブルが弾けちゃったみたいな。
そうは言っても、今現在、インターネットは社会のインフラになっていますし、インターネットなくしては普通に生活することもままならないですよね。
AIもそうなるんじゃないでしょうか?
AIの使い道が、現在の所、明確になっていないけれども、近い将来にはインフラを支える基礎みたいな技術になっている。
それまでの間に、企業が切磋琢磨して技術が普及するけれども、競争に負けた企業は消えていくみたいなことが起こるんじゃないでしょうか。
つまり、一旦大きく膨らんだバブルは弾けるかもしれないけれど、落ち着けば元に戻ってくるんじゃないかなと思います。楽観的かもしれないけれども。
まとめ:長期的な視点で冷静な投資を
AI分野への巨額の資金流入は、まさに技術革新の夜明けを予感させますが、同時に過熱感も伴っています。市場のセンチメントに一喜一憂するのではなく、私たちは巨大な投資がもたらすAIインフラの進化や、関連産業への波及効果といった長期的な視点を持つことが重要です。
目の前の価格変動に惑わされず、この分野の成長を信じるならば、投資の基本に立ち返りましょう。短期的なバブルの可能性を指摘する声があっても、優秀な企業の株式詰め合わせパックであるS&P500を保有し続けることが、長期的な資産形成に繋がるはずです。
つまり「バイ・アンド・ホールド」を維持していきましょうってことです。
今日のところはこのあたりで。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
ではまた。


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