【S&P500は?】世界で利下げ観測が後退傾向?【FOMC会議が開催中】

News

こんにちは、Kei750です。

このブログでは退職をきっかけに、サイドFIREを目指すことを決めたおっさんが、
悪戦苦闘しながら投資や副業に取り組む過程や、それらに関連する書籍やガジェットを紹介、発信しています。
また当ページのリンクには広告が含まれていることがあります。

長期投資家の皆さんにとって、日々のニュースは「ノイズ」に過ぎないと言われますが、米国の金利に関しては、気になるイベントが開かれます。

そう、FOMCの会合ですね。
米国時間で12/9,10に、日本時間ですと12/11の早朝に会議内容が発表され、パウエル議長の会見が行われる予定です。

今日は、世界の金融政策に関する最新のニュースを整理し、私たちインデックス投資家がどう構えるべきかを考えたいと思います。

世界的な金融政策の転換点?冷静に現状を整理しましょう

これまで市場のメインシナリオであった「世界中で金利が下がっていく(金融緩和)」という見通しに、変化の兆しが見え始めているようです。

オーストラリアから欧州、そして米国に至るまで、機関投資家の間では「利下げは減速、あるいは停止するのではないか」という見方が広がりつつあるみたいです。

これまで私たちは「インフレが落ち着けば金利は下がり、株価には追い風になる」という期待を持っていましたが、どうやら世界の中央銀行は、そう単純な道のりを歩まない可能性が出てきました。

欧州・オーストラリアで見られる「緩和終了」の兆し

地域別に見ていきましょう。まず欧州(ECB)ですが、短期金融市場では追加の緩和策が実施される可能性はほぼないと見込まれています。

逆に、2026年末までに利上げに踏み切る確率は約30%に達しています。

また、オーストラリアでもブロック総裁が追加緩和を否定し、市場は来年末までに0.25ポイントの利上げが2回程度あると予測しています

これまでは「次は利下げ」と思われていた地域で、むしろ金利が上がるかもしれないという観測が出ている点は注目に値します。

日銀の利上げと米国の変化

私たちの住む日本、そして投資の中心である米国はどうでしょうか。

機関投資家の間では、日本銀行が来週の会合で政策金利を0.25ポイント引き上げ、0.75%にすることがほぼ確実視されています。
さらに来年も少なくとも1回の追加利上げが予想されています。

一方、米国(FOMC)についても、直近での利下げは見込まれているものの、来年の利下げ回数予想は11月時点の3回から2回へと減少しています。

世界的に見ても、金利が高い状態が想定より長く続く、あるいはさらに上がる可能性が意識されています。

米国の利下げ予想に関しては、FedWatch Toolがわかりやすいです。(下のグラフ)
左側の4本の棒グラフが利下げを予想する割合、右側が現状維持の予想の割合です。

それぞれ4本あるのは、左から現在、1日前、1週間前、1ヶ月前の予想になっています。

ですので、米国の利下げに関しては、1ヶ月前よりは可能性が上がっており、1週間前からは変わらず90%近くと予想されているということです。

気をつけて欲しいのは、この数値はあくまで予想であって確定では無いということと、市場はすでにこれを織り込んでいる(みんながそうなると理解している)ということです。

ですから、このまま利下げが行われても、米国の株価には大きな変化はありませんが、逆に利下げが無ければ、株価が大きく動いてしまうということになります。

Fed watch tool CMEより引用

市場の織り込みとリスク資産への影響

こうした見通しの変化は、投資環境にどう影響するのでしょうか。

ドイツ銀行のアナリストが指摘するように、もし米国でも「次は利上げ」という織り込みが進めば、リスク資産の状況と来年の見通しは一変する可能性があります。

金利が上がれば債券利回りは上昇(価格は下落)し、株式市場にとっても重石となる場面があるかもしれません。

特に短期的な値動きは、目前に迫ったFOMCの結果に左右されるでしょう。
しかし、ここで慌ててポートフォリオをいじくり回すのは得策ではありません。

まとめ:インデックス投資家が取るべきスタンス

経済ニュースを見ていると、数週間前と真逆の予測が出ることは日常茶飯事です。
「利下げ期待」で株が買われたかと思えば、「利上げ懸念」で売られる。

このサイクルに一喜一憂していては、長期投資は続きません。
金利が上がろうが下がろうが、私たちがやるべきことは、世界経済全体の成長を信じて市場に居続けることだけです。

予測が変わったからといって、投資方針を変える必要はありません。
あくまでも「バイ・アンド・ホールド」を維持していきましょう。

今日のところはこのあたりで。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
ではまた。

コメント

タイトルとURLをコピーしました