こんにちは、Kei750です。
このブログでは退職をきっかけに、サイドFIREを目指すことを決めたおっさんが、
悪戦苦闘しながら投資や副業に取り組む過程や、それらに関連する書籍やガジェットを紹介、発信しています。
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ここ数年、AI(人工知能)は株式市場で最も熱いテーマであり続けています。
特にChatGPTの登場以来、その期待感は高まる一方で、市場に流入する投資マネーも増加の一途を辿っています。
しかし、最近のニュースを見ていると、市場の一部で「本当にこの勢いは続くの?」という、疑心暗鬼の声が上がり始めているのも事実です。
特にAIインフラを担う主要企業の動向には注意が必要ですね。
直近、オラクルの株価が下がり傾向のようですが、現在のAI市場全体の評価について触れながら、長期インデックス投資を続ける私たちがどのような視点を持つべきかを考えてみたいと思います。
オラクルを巡る懸念:計画の遅れと信用リスクの増大
オラクルはOpenAI向けに3,000億ドル(約46.7兆円)規模の巨大なデータセンター建設計画を進めていますが、その一部の完成時期が2027年から2028年へと1年間延期されたとの情報が流れています。
オラクル側は「契約上の義務履行に必要な拠点での遅れはない」と説明していますが、資材や労働力の不足が原因とされています。
この延期に加え、データセンター建設への巨額投資のために発行された社債の信用リスクが上昇している点も見過ごせません。
最近発行された社債の利回りが5.9%に達し、格付けが低いジャンク債の平均利回り(5.69%)を上回る水準になりました。
これは、AIへの大規模な先行投資と、それによる債務負担の増大が市場の懸念材料となっていることを示しています。
株価も今年の9月の高値から40%余り下落するなど、市場は警戒感を強めています。
かなりガッツリ下がっていますね。

AIバブルの見極め:ドット・コム時代との比較
こうした個別企業の動向は、AI市場全体への「見極めの時期」が来ているという議論を呼んでいます。
AI関連株を巡る議論のポイントは、「AI開発のコスト」と「消費者がそのサービスに金を払うのか」という二点です。
要は、投資した金額を回収できるのか?ということですね。
OpenAIは今後数年で1兆4,000億ドルもの支出を予定していますが、キャッシュフローがプラスになるのは2030年以降という試算もあり、巨額の先行投資が続きます。
アルファベット、マイクロソフト、アマゾンなど巨大テック企業も、向こう12カ月で4,000億ドル超の設備投資を計画しており、その多くがデータセンターに投じられます。
これらの設備投資による減価償却費の急増は、将来的に利益を圧迫する可能性も指摘されています。
一見すると「バブルではないか?」と感じられるかもしれませんし、実際その議論も多くなされていますが、現在のナスダック100指数の予想利益に対するバリュエーション(PER)は、26〜33倍程度です。
ドット・コム・バブル時(ITバブル:1990年後半から2000年前半)の80倍超とは大きく異なる点に留意が必要です。
一部の銘柄には投機的な熱狂が見られますが、「マグニフィセント・セブン」と呼ばれる中核銘柄のバリュエーションは、過去の熱狂時ほど過熱していないことには注意が必要です。
長期投資家が取るべき姿勢:熱狂から一歩引く
これらの状況から、長期のインデックス投資家である私たちが学ぶべきことは何でしょうか。
よくあることですが、個別銘柄の株価が急落したり、大型プロジェクトの遅延が報じられたりすると、「天井が来たのではないか」と不安になります。
しかし、AIという技術革新が、人類の生産性を大きく変える可能性を秘めているという本質的な成長ストーリーは変わっていません。
市場の「調整」は、成長率の停滞や減速を警戒して起きるものであり、現在の市場のざわつきは、「成長がこれ以上加速しないのではないか」という懸念の現れでもあります。
いつもの論調で申し訳ありませんが、重要なのは、私たちは個別銘柄の短期的な動向に一喜一憂するのではなく、世界経済(アメリカ経済)の成長という大局に賭けるインデックス投資を実践しているということです。
一時的な市場の混乱や、特定の企業のニュースによって、自身の投資戦略を揺るがされる必要はありません。
まとめ:成長への期待は変わらず、大切なのは継続
AI関連の巨大テック企業は、巨額の資金を背景に、今後何年も投資を継続する構えです。
これは、短期的には減価償却費の増加で利益を圧迫するかもしれませんが、未来への布石であることに変わりはありません。
技術革新の波は、常に期待と懸念の波を伴いながら進んでいきます。
長期投資家としては、この一時的な市場のざわつきは、世界全体の経済成長という大きなトレンドの中での小さなノイズであると考えましょう。
私たちは、これからも世界経済の恩恵を享受し続けるために、感情に流されない投資を続けるのみです。
引き続き「バイ・アンド・ホールド」を維持していきましょう。
今日のところはこのあたりで。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
ではまた。
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