【読んでおくべき本】アメリカの高校生が学んでいる投資の教科書【株式投資】

書評

8歳から投資を始め、13歳にして「10代の投資家」という本を出した神童。
更に驚くべきことは、この本はその改訂版に過ぎないという事実。

投資を始めるにあたって、いろいろな書籍や雑誌、Youtubeで勉強を行いました。
その中でも最も基本となるべきことを教えてくれた本だと思います。
小手先のテクニックがもてはやされるなか、王道をしっかりと教えてくれるとてもいい書籍だた思います。

今では当たり前となっている投資の3つの基本、「長期投資」「積立投資」「分散投資」を繰り返し説明してくれています。

アマゾンの内容紹介
”全米の高校生が学んでいる投資のバイブル、ついに日本上陸!
全米の高校生が学んできた、ロングセラーの教科書!
日本の高校で「お金の授業」が始まった今、必ず読んでおきたい「投資の基本」決定版!
アメリカの高校生が学んできた「日本の学校では教えてくれない」一生ものの投資の基本の授業を、一冊に凝縮!
高校で「お金」の授業がスタートした今こそ、必読。「初めて」の人も「もう一度」の人も、
感動的によくわかる投資の「超基本」、徹底講義!”

ティモシー・オルセン
13歳で投資本を出版した金融の専門家。ルイジアナ州立大学でファイナンスの学士号、ロヨラ大学ニューオーリンズ校で修士号を取得。ティーンへの金融・投資教育の重要性を訴え、講演やメディア出演など幅広く活動している。

ただインデックスファンドを定期的に買って積み立てていくだけで、株式市場の長期的な成長に丸ごと乗っかることができる

序章の「投資のはじめの一歩」にすべてをまとめた文章が記載されています。
昨今のニュースや投資雑誌、Youtubeなどで語られているように、長期的なチャートを見た場合、株式市場は右肩上がりに上昇していることはご存知のとおりだと思います。

もちろん、リーマンショックやコロナショックのような大きく下がったり、停滞するような時期もありますが、長期で見た場合、株式市場と言うものは右肩上がりを示しています。
従って、何らかの方法で市場に居続けることがこの成長に乗る唯一の方法となるということです。

金融庁HPより

また、長期とはどれくらいか?という疑問に関しては、金融庁のHPで説明してくれています。
下のグラフからは、分散投資したとしても、保有期間が5年だと資産がマイナスになる可能性がありますが、20年になると、最低でも2%以上の収益率になっていることがわかります。

金融庁HPより

つまり、「インデックスファンドを定期的に買って積み立てていくだけで、株式市場の長期的な成長に丸ごと乗っかることができる」という見出しのとおりになるということです。

株式投資の基本について心配で眠れない投資をしてないけない

この本では、インデックスに長期積み立てをしましょうと教えてくれてはいますが、一方で基本的な理解を深めるために、株式そのものの説明や投資家の種類(個人投資家、機関投資家)、株式の購入方法、IPO(新規株式公開)に加えて、リスクとリターンにはどのようなものがるか、などに関しても教えてくれています。

でも、それらよりも一番大切な教えが

【心配で眠れない投資をしてないけない

ということだと思います。

心配で眠れなくなるなら、やめてしまうもしくは心配にならないレベルまで減らそうと進言してくれています。

投資信託が優れた投資方法である理由は、手がるに分散投資ができることであり、少ない手数料でプロに投資を任せられることである

1.投資信託は投資対象がすでに分散されているので、個別の銘柄を買うよりはずっと安全性が高い。

2.インデックスファンドは手数料がとても安いので、投資家はより多くのリターンを稼ぐことができる

インデックス投資はこの大きな2つの利点を投資家にもたらしてくれます。

一方で落とし穴に関しても詳しく説明してくれています。

1つ目は、オーバーラップという、重複購入です。
これは、分散したインデックスファンドを購入したつもりでいても、実は中身が重複していて、市場が不安定になった場合に、所有している複数のファンドの値下がりが同時に起こってしまうリスクです。
ファンドの中身をよく精査して購入する必要があります。

2つ目はエンハンストファンドというファンドです。
インデックスファンドの一種であるのに、ファンドマネージャーの判断でもう少し値上がり思想な銘柄を増やしたり、逆に値下がりしそうな銘柄を減らしたりして、より上の成績を目指そうとするものです。

個人的にはこれだとアクティブファンドと同じだと思うのですが、分類上はインデックスになるようです。これを避けるためには、目論見書を確認する必要があり、そこに基準となるインデックスを上回る成績を目指すといった文言が含まれていないかを調べる必要があるようです。
これは結構引っかかりそうですね。

投資コストの基本コストを甘く見てはいけない。投資業界はあなたのお金を狙っている

証券会社の収入が取引手数料や信託報酬なのはみなさんがご存知のところですよね。
とすると、最低限必要なコストのみを支払い、支払う必要のないコストに関しては、証券会社や投資商品を賢く選べば避けることができると説明してくれています。

売買手数料はネット証券なら無料のところがいくつもありますし、信託報酬も0.1%を切るようなものもあります。税金に関しても新NISAやiDeCoといった制度を使用することで、極力減らすことができます。今後更に新しい制度やシステムが出てくるかもしれません。

まとめ:最終的に、自分自身を守ってくれるのは、いつも正しい知識

その他にも、債権や個別株、グロース株やREITなど、細かな知識や情報を説明してくれています。
それらの状況を知って学び続けつ必要があり、「最終的に、自分自身を守ってくれるのは、いつも正しい知識だ」とくくっています。

ブームに乗って投資を勧めるだけの書籍ではなく、投資の基本となる知識をまんべんなく教えてくれるとてもいい教科書だと思います。
一方でお金を使うことに関しても指南してくれています。貯めるだけ貯めても、そのお金で全く楽しまないのは、単純に愚かなことだとも言っています。

何事にもバランスは重要ですよね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
ではまた。

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