【速報】日銀による2025年第3四半期の資金循環が発表されました【家庭の資産】

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こんにちは、Kei750です。

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インデックス投資家にとっては、市場の状況や家計の動向は非常に重要なチェックポイントですよね。

日本銀行から発表された最新の資金循環統計は、私たちの長期投資を後押しする非常に興味深い内容を含んでいます。

今回は、この最新データを長期インデックス投資の視点から深掘りし、「貯蓄から投資へ」という大きな流れについて解説していきたいと思います。

家計の金融資産が過去最高を更新!その背景とは

日銀が2025年12月17日に発表した7-9月期の資金循環統計によると、2025年9月末時点の家計の金融資産残高が2,286兆円となり、過去最高を更新しました。
前年同期比で4.9%増という伸びです。

グラフを見ると、預貯金の金額は大きく変わっていませんが、株式や投資信託が伸びているようです。

2025年第3四半期の資金循環(速報)より引用

https://www.boj.or.jp/statistics/sj/sjexp.pdf
日本銀行調査統計局 2025年第3四半期の資金循環(速報)へのリンク

この大きな増加の背景にあるのは、「株高」と「円安」です。
特に、株式等の残高は前年比19.3%増の317兆円投資信託に至っては21.1%増の153兆円と、いずれも残高が過去最高を記録しています。

これは、市場の好調さに加え、少額投資非課税制度(NISA)の普及など、個人投資家の「投資」への意識が大きく変化していることを表しているのではないでしょうか。

現金・預金の比率が18年ぶりに50%割れ!「貯蓄から投資へ」の流れ

更に今回の統計で注目すべき点は、家計金融資産に占める「現金・預金」の構成比が、18年ぶり(2007年9月末以来)に50%を下回ったことです。

現金・預金の残高は1,122兆円で前年比0.5%増と微増に留まり、その構成比は49.1%となりました。

「日本人といえば貯金!」という、長らく日本の家計の特徴であった「預貯金偏重」の構造に変化の兆しが見え始めていることを示しているのではないでしょうか。

過去の記事でも触れましたが、日米の金融資産構成を比較すると、米国が「株式・債券等」で約半分を占めるのに対し、日本は長年「預貯金」が半分以上を占めていました。

今回の統計は、この構造的な課題に対し、日本の家計が「貯蓄から投資へ」というシフトを着実に進め始めたことを示しており、長期インデックス投資を推奨する立場から見ても、非常にポジティブな変化だと捉えています。

ちなみに、「貯蓄から投資へ」という聞いたことのあるフレーズは、2001年の小泉内閣の時に「骨太の方針」として初めて打ち出されたそうです。

日本の伸び悩みと「リターンの違い」の重要性

ただし、家計金融資産の総額が最高を更新した一方で、過去の統計データ(2000年末を起点とする20年間)を振り返ると、日本の金融資産の伸び率が1.4倍であるのに対し、米国は約3倍に増加しているという事実も忘れてはなりません。

この日米間の大きな差は、金融庁の分析にもあるように「運用リターンの違い」が大きく影響しています。

預貯金中心の資産構成では、リターンはほとんど期待できません。

特に、過去十数年のデフレが続いていた日本ですと、銀行の利回りは0.001%とかいう考えられない普通預金の金利でしたしね。(引き出しや振り込みの手数料はどんどん上がっていったのに、、、)

対照的に、米国のように「株式・債券等」を中心に資産運用を行うことで、複利効果を最大限に享受し、資産を大きく成長させることが可能になります。

今回の統計で日本も投資の比率を高め始めたことは、この「リターンの違い」を改善し、将来の資産形成の差を埋めていくための第一歩と言えるでしょう。

リスクを抑えた「長期・積立・分散」の継続

もちろん、投資にはリスクが伴います。元本割れの可能性もありますが、それ以上に大切なのは、「長く続けること」です。

大きなリターンを狙って過度なリスクを取るのではなく、相場が下落した時でも不安にならず、投資を止めずに済むようなリスク許容度に基づいた資産運用が不可欠です。

私たちが大好きな「長期・積立・分散」を基本とするインデックス投資は、まさにリスクを抑えながら、市場全体の成長の恩恵を享受し、資産を育てていくための最も効果的な戦略です。

今回の統計が示す「貯蓄から投資へ」の流れは、日本の家計がこの効果を理解し始めた証拠でもあります。

この流れに乗って、感情に左右されず淡々と投資を継続していきましょう。
これが未来の資産を形成する鍵となります。

まとめ

最新の資金循環統計は、家計金融資産が過去最高を更新し、特に株式・投信が増加したことで、日本の家計が長年の「貯蓄偏重」から脱却し、「投資へ」と舵を切り始めたことを示しています。

これは、長期のインデックス投資家にとって、日本の市場環境が健全に変化していることを示す、非常に心強いニュースです。

この前向きな変化の波に乗りつつも、目先の市場の動きに一喜一憂することなく、冷静な視点を持ち続けましょう。

引き続き「バイ・アンド・ホールド」を維持していきましょう。
今日のところはこのあたりで。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
ではまた。

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