こんにちは、Kei750です。
このブログでは退職をきっかけに、サイドFIREを目指すことを決めたおっさんが、
悪戦苦闘しながら投資や副業に取り組む過程や、それらに関連する書籍やガジェットを紹介、発信しています。
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衆院議員選挙が現実味を帯びてきました。
なんと、立憲民主党と公明党が合流して新党を立ち上げるとのことです。
しかも、参院議員や地方議員は元の党のまま残り、立憲民主党も公明党も残ると言う事のようです。
勢力的には170人規模となり、かなり大きな党となるようですが、どうなるのでしょうか?
選挙が終われば解党とかにならなければいいんですが。
それはそれとして、本題に移りたいと思います。
三菱商事による過去最大の投資判断
今日は、三菱商事により発表された過去最大規模の買収ニュースを取り上げたいと思います。
個別企業の大きな動きではありますが、私たち長期投資家にとっても世界のエネルギー事情や市場の構造を知る上で見逃せないトピックではないでしょうか。
三菱商事は、米国のエネルギー開発会社「エーソン・エナジー・マネジメント」のシェールガス事業を、負債を含めて約1.2兆円で買収すると発表しました。
これは同社にとって過去最大の投資であり、2028年3月期には年間700億から800億円規模の純利益貢献を見込んでいます。
今回の買収先であるヘインズビル盆地は、アメリカ合衆国のルイジアナ州北部とテキサス州東部にまたがる地域で生産量において全米屈指の規模を誇ります。
日本の年間LNG需要の実に約4分の1に相当する生産能力を有しているそうです。
大手商社がここまで大規模な資金を投じる背景には、脱炭素への移行期における「現実解」としての天然ガス需要に対する強い自信がうかがえます。
まぁ、過去には買収で結構失敗してるんですけどねぇ ヒソヒソ
そもそもシェールガスって?
聞いたことはあるけれども、そもそもシェールガスって何なんでしょうか?
一言でいうと、
「これまで掘り出すのが難しかった、地下深くの岩の隙間に閉じ込められている天然ガス」
のことだそうです。
通常の天然ガスは、地下にある「ガスが溜まりやすい場所」に集まっていますが、シェールガスは「シェール(頁岩)」という非常に硬い岩の中に、小さな粒のように分散して閉じ込められています。
例えるなら、通常の天然ガスは「パックジュース」のようなもので、ストローを刺せば、中の液体を最後までスルスルと一気に飲み干せます。
地下の特定の場所にガスが溜まっているので、縦に1本井戸を掘れば、自然とガスが地上へ噴き出してきます。
一方でシェールガスは「くだものの果実」のようなもので、果実(岩石)の中に、果汁のようにガスがバラバラに散らばっている状態です。
ストローを刺しただけでは果汁(ガス)は出てきません。
果実を細かく砕いたり、圧力をかけたりして、中身を力ずくで取り出す必要があります。
今までは採掘が困難でしたが、技術的な課題が解決されたことにより、安く大量に掘り出せるようになりました。
これをシェール革命と呼ぶんだそうです。
どうして脱炭素への移行期における「現実解」として注目されているの?
シェールガスの最大のメリットは、豊富な埋蔵量です。
従来の天然ガスとは異なり、シェール層に広範囲で分散して存在するため、これまで採掘が難しいとされていた地域でも、エネルギー資源として活用できる可能性があります。
もう一つのメリットが、石炭に比べると燃やした時のCO2の発生量が比較的少ないということです。
石炭の半分、石油の7割程度ということです。
完全な太陽光や風力などの再生可能エネルギーが主役になるまでの間の「つなぎ役」として期待されています。
また、有害物質の少なさもメリットの一つとして挙げられます。
硫黄酸化物(SOx)をほぼ出さず、窒素酸化物(NOx)も少ないため、大気汚染対策としても有効です。
なぜトランプ政権は介入しないのか
さて、ここでちょっと引っかかる点があります。
かつての日本製鉄によるUSスチール買収の際には、米政府が安全保障や労働組合への配慮から難色を示したことが記憶に新しいですが、今回のシェールガス買収については静かなものです。
その最大の理由は、トランプ政権が掲げる「エネルギー支配」の政策に合致しているからです。
製鉄業が「国家の象徴」としてナショナリズムを刺激したのに対し、エネルギー開発は「外資を引き込んででも増産し、輸出を拡大したい」というのが政権の本音です。
トランプさんも「ドリル・ベイビー・ドリル(掘って掘りまくれ)」政策を進めていますしね。
日本企業が資金を投じて米国内のインフラを整え、雇用を生むことは、トランプ政権にとって批判するどころか歓迎すべき経済協力の形と言うことのようです。
AI需要と一気通貫の戦略
今回の買収の裏には、近年のAIブームによる爆発的な電力需要も関係しています。
米国ではデータセンターの増設が続いており、その安定電源として天然ガス火力の価値が再評価されています。
三菱商事はこれまで、ガスの液化や販売の機能は持っていましたが、自らガスを掘り出す「生産」の機能は限定的でした。
今回の買収で上流から下流までを網羅する「一気通貫」の体制が整い、中間マージンを省いた高いコスト競争力を手に入れることになります。
これは、不安定な資源価格に左右されにくい強固な収益基盤を作るための戦略的な一手といえるでしょう。
長期投資家が直面する資源リスク
一方で、私たちインデックス投資家が意識すべきは、資源投資が持つ「宿命的ともいえる波」です。
三菱商事の株価は、発表直後に資源価格の下落や巨額投資への警戒感から一時下落しました。
かつて同社は資源価格の急落で巨額の損失を計上した苦い経験もあります。
今回の投資が、将来の需要頭打ちのリスクを乗り越えて、守りを固められるかが今後の課題です。
個別株のダイナミズムは非常に魅力的で興味深いものですが、一つのセクターや企業に依存しすぎることの危うさを改めて教えてくれる事例でもあります。
まとめ:それでも揺るがない投資の軸足
今回のニュースは、世界のエネルギー安全保障の形が大きく変化していることを示しています。
しかし、私たち長期投資家のスタンスは変わりません。
個別企業がどれほど大胆な戦略を打とうとも、あるいは政権がどのような政策を掲げようとも、市場全体はそれらを織り込みながら成長を続けていきます。
こうしたニュースを背景知識として蓄えつつも、目先の株価の上下に一喜一憂せず、広く分散されたポートフォリオを守り抜くことが、最終的な資産形成への近道です。
あくまでも「バイ・アンド・ホールド」を維持していきましょう。
今日のところはこのあたりで。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
ではまた。
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