こんにちは、Kei750です。
このブログでは退職をきっかけに、サイドFIREを目指すことを決めたおっさんが、
悪戦苦闘しながら投資や副業に取り組む過程や、それらに関連する書籍やガジェットを紹介、発信しています。
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先日発表された、「南鳥島沖水深6,000mの海底下から、レアアース泥の回収に成功」というニュースはご覧になられたでしょうか?
世界初ということで、大きく取り上げられていました。
まだ初採取に成功したという段階で、採算が取れるかどうかという点に関してはこれからというところです。
しかし、順調に行けば「埋蔵量は世界の需要の数百年分を満たす」、「放射性物質などの有害物質をほとんど含まない」などといった大きなメリットが得られる大きな前進です。
今回はこのレアアースというキーワードに注目して、それがもたらす長期的な投資視点について深掘りしていきましょう。
レアアースって?
レアアース(希土類)とはレアメタルの仲間で、ネオジム磁石に使われるネオジム(Nd)や、燃料電池などに使われるランタン(La)など17種類の元素の総称です。
特に自動車産業において、EVやハイブリッド車のモーター用磁石(ネオジム磁石)を作るために必須の原料となります。
ニュースで報道されてから初めてみたんですが、マンガンノジュールって海底にそのまま転がっているんですね。ちょっとびっくり。
マリモみたい。

割るとこんな感じらしいです。核があるんですね。

日本を資源大国へ導く「深海の至宝」
現在、日本の最東端に位置する南鳥島周辺では、私たちの想像を超える規模の海底資源調査が進んでいます。
東京大学や日本財団らの研究により、この海域には世界最高品位の「レアアース泥」に加え、EV電池に不可欠なコバルトやニッケルを豊富に含む「マンガンノジュール」が膨大に存在することが判明しました。
特にコバルトについては、日本の年間消費量の75年分に相当する約61万トンが確認されており、これは資源の大部分を海外に依存してきた日本にとって、まさに「経済安全保障」の切り札となります。
スマートフォンから電気自動車、さらには最新のガジェットまで、私たちの日常を支える技術の背後には、こうした重要鉱物の安定供給が不可欠なのです。
横道にそれますが、東京大学基金事務局というところが運営しているサイトにて、寄付を募集しています。
2026年2月現在で1億を超える寄付が集まっています。
興味のある方は、ぜひ。
寄付やボランティアもいいんですが、コレほどの大きなプロジェクトであるならば、国がもっと支援してもいいのでは無いでしょうか?
むしろ支援では無く、国主導のプロジェクトにするべきですよね。
予算はもちろんでているようですが、国家予算115兆円に対し、200億円にも満たない金額しか投じられていないようです。
もちろん、金額としてはとても大きなものですが、1年間の予算に対して0.02%程度です。
他にも予算をかけるところは沢山あるのでしょうが、それでも少なく感じるのは私だけでしょうか?
脱中国依存という世界的な構造転換とリスク
一方で、この資源開発が急務となっている背景には、御存知の通り、深刻な地政学的リスクがあります。
中国はレアアースの採掘・精錬において圧倒的なシェアを握っており、これを外交の武器として利用しています。
2025年以降、トランプ政権下の米国もこれに対抗し、国内供給網の構築に巨額の予算を投じていますが、精錬技術の複雑さや環境負荷の高さから、一朝一夕に「脱中国」を果たすのは容易ではありません。
日本においても、南鳥島EEZの近傍で中国が調査を精力的に実施しており、このままでは自国の目と鼻の先にある資源を他国から買い戻すという、投資家としても看過できないリスクが潜んでいるのです。

技術革新が拓く「水深6,000メートル」への挑戦
しかし、希望はあります。内閣府のSIP(戦略的イノベーション創造プログラム)を中心に、世界初となる水深6,000メートル級の採鉱システム開発が着実に進んでいます。
かつて茨城県沖で行われた水深2,470メートルでの揚泥試験成功は、この壮大なプロジェクトの大きな一歩となりました。
2026年1月から2月にかけては、南鳥島EEZ海域での採鉱システム接続試験が実施され、水深6000メートルからのレアース泥の採取に成功しました。
地球深部探査船「ちきゅう」を用いたこの挑戦は、技術的な難易度が極めて高いものの、成功すれば日本は独自の資源サプライチェーンを手にすることになります。
環境負荷を抑える「閉鎖型循環方式」など、日本が得意とする精密なモノづくり技術が、資源確保の最前線を支えています。
船の上にこんな採掘機が載っています。これで吸い上げるそうです。
すごいです。

長期インデックス投資家が持つべき視点
こうしたダイナミックな動きを前に、私たちは投資家としてどう振る舞うべきでしょうか。
個別銘柄(MPマテリアルズなどのレアアース関連銘柄)への投資は、高いリターンが期待できる一方で、価格変動や赤字決算というリスクも伴います。
長期インデックス投資を軸とするビジネスマンにとっては、特定の企業を追いかける以上に、こうした「国策」がもたらすマクロ経済へのポジティブな影響を注視することが重要では無いでしょうか。
資源安全保障の確立は、日本企業のコスト競争力を高め、長期的なGDP成長の底上げに寄与します。
目先の株価変動に一喜一憂せず、世界的なサプライチェーンの再編という大きな潮流を理解した上で、淡々と積み立てを継続する姿勢こそが、FIREへの近道と言えるでしょう。
まとめ:持続可能な資産形成と未来への期待
今回のテーマを通じて再確認できたのは、投資とは「未来の価値を信じる行為」であるということです。
そして、世界全体の経済成長は、信じることのできる未来なのでは無いでしょうか?
南鳥島の深海資源開発は、単なるビジネスの枠を超え、次世代の日本の豊かさを守るための挑戦です。
私たち投資家も、最新のテクノロジーや経済ニュースにアンテナを張りつつ、こうした国家レベルの構造変化を追い風に変えていく知性が求められます。
- 資源の国内確保による、日本株の長期的ファンダメンタルズの改善
- 「脱中国」によるサプライチェーン分散化というメガトレンドの把握
- 個別株リスクを避けつつ、世界経済の成長を享受するインデックス運用の優位性
これらを念頭に、2026年も地に足のついた資産形成を続けていきましょう。
日本の未来が深海から変わる瞬間を期待しましょう。
今日のところはこのあたりで。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
ではまた。
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