こんにちは、Kei750です。
このブログでは退職をきっかけに、サイドFIREを目指すことを決めたおっさんが、
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寒い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?
とは言うものの、この週末、特に日曜日における関西の最高気温は、20℃にも達するとのことで、これは4月並みの気温だそうです。
温度変化によって体調を崩すことの無いよう、お気をつけください。
さて、本日の話題ですが、最近の市場では引き続きAI関連のビッグテック銘柄が話題を独占しています。
今回はそのAI革命を物理的に支える「電力」と、再び脚光を浴びている「ガスタービン技術」について、興味深い記事が出ていましたので、深堀りしてみたいと思います。
AI革命の裏側に潜む「巨大な電力需要」の真実
現在、ChatGPTなどのAIワークロードによって世界中のデータセンターが急速に拡大しています。
国際エネルギー機関(IEA)の予測によれば、世界の電力需要は2030年まで年率3.6%で成長し続け、これは経済成長率をも上回るスピードだそうです。
データセンターはすでに世界の電力使用量の約2%を占めており、その需要の半分近くがAIに関連していると推定されています。
ちょっと意外だったんですが、まだ2%程度なんですね。
昨今のNewsを聞いていると、AIやデータセンターでの使用割合ってもっと大きいのかと想像していました。
ともあれ、AIが「賢く」なればなるほど、私たちの送電網にはこれまでにない負荷がかかるという現実があります。
この莫大な電力を、24時間365日、かつ瞬時の負荷変動に対応して供給し続けることは、現代のエネルギーインフラにとって極めて大きな挑戦となっているのです。
この「動的な需要」を満たすために、これまで以上に柔軟で強力な発電手段が求められています。
そこで今、かつては脱炭素の流れで影が薄くなっていたガスタービンが、その運用の柔軟性から再び重要な役割を担うようになっています。

なぜ今、再びガスタービンが「最適解」とされるのか
長らく再生可能エネルギーへの移行の陰で「過去の技術」と思われていたガスタービンが、今再び重要視されています。
ガスタービンは、空気を圧縮して燃料を燃やし、その高温高圧ガスで直接タービンを回して電力を得る「巨大なジェットエンジン」のような仕組みです。

その最大の強みは「運用の柔軟性」にあります。
- コンパクトでありながら、数百メガワット級の巨大な出力を提供できること。
- 数分以内に出力を調整でき、AIデータセンターの急激な負荷変動に即応できること。
- 排熱を利用する「コンバインドサイクル発電」により、熱効率を60%以上に高められること。
これらの特性により、ガスタービンは単なる火力発電の一種ではなく、現代の高度な情報社会を支える「高精度な調整力」としての地位を確立しています。
特に、太陽光や水力のような再生可能エネルギーよりも比出力(単位質量あたりの出力)が非常に大きいため、限られた面積で大きな電力を生むことが出来るという点と、起動の速さが非常に早いことがメリットです。
停電時などにもすぐに対応できますね。
再生可能エネルギーの弱点を補う「バランサー」としての役割
太陽光や風力といった再生可能エネルギーは脱炭素の柱ですが、天候に左右されるという弱点があります。
ドイツでは「ダンケルフラウテ(風もなく日光もない長期間)」という言葉が警戒されていますが、こうした事態に陥った際、送電網を安定させるのがガスタービンの役割です。
現在のバッテリー技術では、数日間にわたる電力不足をカバーするだけの容量を確保するには、コスト面でも物理的な量でもまだ及びません。
ガスタービンは、再生可能エネルギーが供給不足に陥った瞬間に即座に立ち上がり、大量の電力を安定して供給できる数少ない技術です。
つまり、クリーンエネルギーの導入が進めば進むほど、そのバックアップとしてのガスタービンの重要性は、逆説的に高まっていくと言えるでしょう。

脱炭素社会への現実的な移行を支える水素・アンモニア技術
一方で、天然ガスを使用するガスタービンには、CO2排出という課題が残っています。
しかし技術革新はその先を見据えています。
現在、三菱重工業をはじめとする世界トップメーカーは、水素を燃料に混ぜて燃焼させる「水素混焼」や、将来的な「100%水素専焼」に向けた研究を加速させています。
すでに30%から50%の水素ブレンドでの安定稼働は実証段階にあり、アンモニアを燃料とする開発も進んでいるようです。
こうした技術の進化により、ガスタービンは単なる火力発電の一種から、将来のゼロエミッション社会を支えるクリーンな基幹インフラへと姿を変えようとしています。
家庭用導入の可能性と「スケールの経済」に関する考察
これほど効率的な技術であれば家庭用にも活用できないか、という疑問を抱く方もいらっしゃるかもしれません。
結論から言うと、ガスタービンの家庭への導入は、現時点では現実的ではありません。
ガスタービンは1500℃を超える極高温で作動し、超高速回転を維持するために精密なメンテナンスと高い騒音対策、さらには高圧ガスの供給設備を必要とします。
また、産業用としてはコンパクトですが、家庭用としては大きすぎます。
したがって家庭規模では「スケールの経済」が働かず、発電効率よりも維持コストが上回ってしまうためです。
家庭における分散型電源としては、音の出ない燃料電池や太陽光パネルが適しており、ガスタービンはあくまで「社会全体の安定を支えるマクロな基盤」として投資の視点から捉えるのが賢明と言えるでしょう。
悔しいです!

まとめ:信頼のインフラ技術を長期的な資産形成の糧に
AI、エネルギー、そして環境。
これら一見異なる分野の交差点に、ガスタービンという洗練された技術が存在しています。
私たち長期インデックス投資家にとって、特定の流行を追うのではなく、こうした社会の根底を支える「構造的な変化」を理解することは、投資の継続に必要な「納得感」に繋がります。
世界シェア1位を誇る日本の技術力や、それを支える企業の粘り強い研究開発は、私たちが信じる世界経済の成長の確かな一部です。
目に見える派手なソフトの進化だけでなく、それを動かす物理的な力にも目を向けながら、着実な歩みを続けていきましょう。
今日のところはこのあたりで。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
ではまた。
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