こんにちは、Kei750です。
このブログでは退職をきっかけに、サイドFIREを目指すことを決めたおっさんが、
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今日の朝の気温はちょっと低いですね。
この週末からちょっと気温が上がりそうなので、部屋に取り込んでいる植物を、そろそろベランダに出せるのでは無いかと期待しています。
春までもう一息といったところです。
さて、投資関係の話題は戦争のこともあって、ここしばらく暗いものが続いていますね。
それらに関してはまた記事にするとして、今日はちょっぴり明るい未来の話をしたいと思います。
殆どの方が、スマートフォンやノートPCといったモバイル機器をお持ちだと思います。
今回の話は、それらに使われている電池に関しての話題です。
食塩から生まれる電池——ナトリウムイオン電池とは?
スマートフォンやモバイルバッテリー、電気自動車まで、私たちの日常を支えているリチウムイオン電池。
しかし今、その地位を揺るがす次世代電池が静かに注目を集めています。
それがナトリウムイオン電池です。
MITテクノロジーレビューは2026年の「世界を変える10大技術」にこの電池技術を選出しました。
名前の通り、ナトリウム(Na)イオンを利用して充放電を行う二次電池で、仕組みはリチウムイオン電池とよく似ています。
最大の違いは使用する材料です。
リチウムイオン電池がリチウム・コバルト・ニッケルといったレアメタルを必要とするのに対し、ナトリウムイオン電池の材料であるナトリウムは、海水や岩塩から豊富に採取できます。
直近でも、レアメタルの輸出規制のニュースが世間を騒がせていますよね。
食塩(塩化ナトリウム)にも含まれる、地球上で枯渇の心配がほぼない元素ですので、資源の取り合いといったようなことにはなりません。

リチウムイオン電池との比較——メリットと現時点の課題
ナトリウムイオン電池には、資源コスト以外にも注目すべき性能上のメリットがあります。
まず温度耐性です。一般的なリチウムイオン電池が低温下で性能が著しく低下するのに対し、ナトリウムイオン電池はマイナス20度から90度超という広い温度範囲で動作できることが報告されています。
充電速度も優れており、大手電池メーカーCATLの製品では約15分で80%まで充電できるとされています。
さらに発火リスクの低さも大きな特長で、電池が損傷を受けた際に熱暴走が起きにくい構造となっています。
エレコムが世界初のナトリウムイオンモバイルバッテリーを発売した際、リチウムとナトリウムの安全性を比較した動画が公開されており、その違いは一目瞭然でした。

まだちょっと大きかったり重かったりと発展途上ですが、
繰り返し使用回数が5000回と通常のリチウムイオン電池の10倍ぐらいあります。
火を吹いたり燃えたりといったニュースのあるリチウムイオン電池より安全なのも大きなアドバンテージですね。
エレコムのサイトに飛びます
https://www.elecom.co.jp/pickup/contents/00113
一方で現時点の課題もあります。最大の弱点はエネルギー密度です。
同じ重量・体積で蓄えられる電気量がリチウムイオン電池より少ないため、製品が大きく、重くなりやすい傾向があります。
また量産体制がまだ十分に整っておらず、現状は製品コストが高いという問題も残っています。
身近になってきたナトリウムイオン電池製品
2024年末、エレコムは9,000mAh・45W出力対応の世界初ナトリウムイオンモバイルバッテリーを発売しました。
同社は2010年からモバイルバッテリーを展開し、国内販売台数No.1を長年維持してきたブランドです。マイナス35℃から50℃という驚異的な温度範囲への対応を謳っており、アウトドアや過酷な環境での利用を想定した製品として位置付けられています。
2025年末にはBLUETTI JAPANがナトリウムイオン電池を採用したポータブル電源「Pioneer Na」を発表しました。
容量900Wh、定格出力1500Wで、充放電サイクル4000回・10年間の耐久設計です。
マイナス25℃でも80%の容量を維持できるとしており、アイスフィッシングや雪中キャンプなど厳寒地でのアクティビティにも対応できる製品として訴求されています。
全固体電池との違い——2つの次世代電池を整理する
もう一つの次世代電池として耳にする機会が増えてきた「全固体電池」との違いも整理しておきましょう。
全固体電池は、従来の液体電解液を固体の電解質に置き換えたものです。
液体を使わないため安全性が高く、大容量化・長寿命化が期待でき、特に電気自動車分野での普及が注目されています。
マクセルのような日本メーカーも硫化物系全固体リチウムイオン電池の開発・量産に取り組んでいます。
ナトリウムイオン電池は「材料の置き換え」、全固体電池は「電解質の固体化」という方向性の違いがあります。
両者は競合するというより、用途に応じた住み分けが想定されています。
低コスト・大量生産が求められる定置型蓄電や小型モバイル機器向けにはナトリウムイオン電池が、高性能・高安全性が求められるEVや医療機器向けには全固体電池が有力候補になるという構図です。
なお全固体ナトリウムイオン電池の開発も進んでおり、両技術の融合も視野に入っているようです。

まとめ——選択肢が広がる充電技術の2026年以降
ナトリウムイオン電池はまだ普及初期にあり、リチウムイオン電池を一朝一夕に置き換えるものではありません。
しかし資源の安定調達という観点から、長期的には非常に重要な技術ポジションを担う可能性があります。
MITテクノロジーレビューが10大技術に選んだ背景も、そうした中長期的な視点によるものでしょう。
BLUETTIが「みんなが使わないと安くならない」と言いながら先行採用する姿勢は、新技術の普及において常に求められる「先駆者のコスト負担」を体現しています。
消費者として今すぐ飛びつく必要はありませんが、ナトリウムイオン電池という選択肢が身近なガジェットに広がっていることは、知っておいて損はないと思います。
何より、「知らない内に火事になってしまう」なんというリスクが低いことが最もメリットなのではないでしょうか?
「地球環境を守りましょう」と頭ではわかっていても、コストがかかりすぎると手を出しづらいというのもありますね。
充電技術の選択肢が増えることは、結果として私たちユーザーにとっても嬉しいことではないでしょうか。
今日のところはこのあたりで。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
ではまた。
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