【勇退】ウォーレン・E・バフェット氏の手紙【お疲れ様でした】

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こんにちは、Kei750です。

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今日は、全世界の投資家が注目するウォーレン・バフェット氏からの最新の書簡についてお話しします。
この最後に出された書簡が、素晴らしい内容であると評判です。

有名な投資家であり、バークシャー社のCEOであるウォーレン・バフェット氏が2025年末で引退し、後継のグレッグ・アベル氏に引き継ぐとの発表しました。

これまで毎年、バークシャーの決算発表と合わせて、株主宛ての年次書簡を発表し続けてきましたが、これも終わるようです。

では、この最後の書簡はどのようなものだったのでしょうか?

投資の神様が選んだ「静かなる」引き際

2025年11月10日、バフェット氏はバークシャー・ハサウェイの株主に向けて、これまでの年次報告書の執筆や、年次総会での長時間の登壇を終了する意向を表明しました 。

95歳を迎えた氏は、英国流の表現を借りて「静かになる(going quiet)」と述べています 。これは一つの時代の終わりを感じさせる出来事ですが、私たち長期投資家にとっては、企業の永続性と事業承継について改めて考える貴重な機会でもあります。

バフェット氏は自身のA株をB株に転換し、家族財団への寄付を実行したことも報告されており、資産の社会還元を着実に進めています 。
(ここで言うA株、B株とはバークシャーが発行する株式の種類で、価格と議決権の多さが違います)

次世代へのバトン:グレッグ・アベル体制への移行

最も重要な実務的な変更点は、グレッグ・アベル氏が年末をもって正式に「ボス(最高経営責任者)」に就任するという点です 。

バフェット氏はアベル氏に対し、「偉大な経営者であり、誠実なコミュニケーターである」と全幅の信頼を寄せています 。
バフェット氏は、アベル氏がバークシャーのビジネスと人材を深く理解しており、多くのCEOが見落とすような事項についても学習が早いと評価しています 。

また、バークシャーは今後1世紀で5〜6人のCEOしか必要としないだろうという見通しを示し、長期的な経営の安定性を強調しました 。

これは、四半期ごとの利益に一喜一憂せず、数十年単位で企業価値を見守る私たちインデックス投資家の視点とも合致します。

市場に対する現実的な視点とアメリカへの信頼

バフェット氏は、バークシャーの将来について極めて誠実かつ現実的な見解を示しています。企業が巨大化した規模ゆえに、今後の見通しは「平均をわずかに上回る程度」であり、今後10年、20年のスパンではバークシャー以上の成績を残す企業も多く現れるだろうと認めています 。

さらに、株価が50%程度下落する局面が今後も起こり得ると警告しています 。
現経営陣の下だけでさえ、60年に3回50%程度下落したことがあると言うことです。

しかし、そこで「絶望してはいけない」と彼は説きます 。その根底にあるのは、「アメリカは必ず回復し、バークシャーも回復する」という揺るぎない信念です 。

この「国全体(もしくは世界全体)の成長を信じて待つ」という姿勢こそ、インデックス投資を続ける私たちが心に刻むべきメッセージです。

「運」への感謝と人生のヒーロー

今回の手紙の大部分は、ビジネスそのものよりも、人生哲学や感謝に割かれています。

バフェット氏は、1930年のアメリカに、健康で、白人男性として生まれたことを「とんでもなく長い幸運のくじを引いた」と表現し、自身の成功の多くを「運」に帰しています 。

また、亡き親友チャーリー・マンガー氏をはじめとする多くの友人たちへの感謝を綴り、「正しいヒーローを選び、模倣すること」の重要性を説いています 。

偉大さとは、富や権力を蓄積することではなく、親切心を持ち、誰かを助けることにあるという言葉は、資産形成の先にある「人生の目的」を私たちに問いかけています 。

私自身も、日本に生まれ育ち、裕福では無いものの大学まで進学させてもらい、更には多くの友人や会社に恵まれたことは、SSRレベルのガチャを引けたと思っています。
(LR(レジェンドレア)とか言う物もあるみたいですね。)

変わらぬ原則と共に歩む

バフェット氏が表舞台から一歩引くことで、不安を感じる方もいるかもしれません。
しかし、彼が築き上げた株主重視の文化や、長期視点の経営哲学は、次世代へと確実に受け継がれています 。

私たち個人投資家がやるべきことは、ニュースに一喜一憂して売買を繰り返すことではありません。市場が乱高下しようとも、バフェット氏がアメリカの回復を信じているように、私たちも市場全体の長期的成長を信じ続けることです。

偉大な投資家が「静かになる」ことを選んだ今こそ、私たちも静かな心で、規律ある投資を続けていきましょう。

そういうわけで、引き続きバイ・アンド・ホールドを維持していきましょう。

今日のところはこのあたりで。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
ではまた。

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