「有事の金」はもう古い?金投資の新常識を考える

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こんにちは、Kei750です。

このブログでは退職をきっかけに、サイドFIREを目指すことを決めたおっさんが、
悪戦苦闘しながら投資や副業に取り組む過程や、それらに関連する書籍やガジェットを紹介、発信しています。
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「イラン戦争が一旦落ち着くかもしれない」というニュースが流れていますね。

パキスタンが仲介役として2段階紛争終結案提示、「即時停戦、その後の包括的合意という2段階のアプロー​チを取る」との案のようです。

この仲介案が合意される可能性はそれほど高くないと言われていますが、できれば一時的にでも合意してほしいところです。

ウクライナのように、ズルズルと恒常的に戦争が続くなんてことにはなってほしくないものです。

それでは本日の話題に移りたいと思います。

今回の話題は金に関してです。
そう、先日私が「分散投資」と言いながら投資信託で購入したGOLDに関してです。

金といえば「有事の安全資産」だったはずが

最近、金(ゴールド)の動きを見ていて、「あれ、なんか違う」と感じたことはないでしょうか。

かつて金といえば、戦争や金融危機が起きると反射的に買われる「有事の安全資産」として語られてきました。

株価が下がれば金が上がる、世界情勢が不安定になれば金に逃げ込む——そんなシンプルな図式が、投資家の間で長年にわたって信じられてきたのです。

ところが2026年3月、イラン有事が現実のものとなった局面で、金価格はむしろ下落しました。

「有事の金」という常識に正面から疑問を突きつける出来事でした。今日はその背景を、一般投資家の視点で整理してみたいと思います。

なぜ「有事の金」が通じなくなってきたのか

今回のイラン有事での金価格下落について、金市場の専門家は「投機筋が含み益のある金買いポジションを売った」と指摘しています。

プロは有事の半年前から金の保有を増やし、戦争が始まった時点ではすでに売っている、つまりイラク戦争がその典型でした。

一般の投資家が「有事だから金を買おう」と動いた時には、すでにプロは反対売買を終えているのです。

もう一つの大きな変化は、金利環境です。

金は配当も利子も生まない資産のため、実質金利が上昇する局面では相対的に魅力が下がります。有事であっても高金利という重しが金価格の上昇を抑えてしまうのです。

さらに、現代の「有事」は慢性化・長期化しています。

ウクライナ、中東、米中対立——単発のショックではなく恒常的なリスクとして市場に織り込まれやすく、新たなニュースが出ても金が大きく動かない場面が増えています。

加えて一部の機関投資家は、有事のヘッジとしてビットコインを選ぶようになりました。
かつて金に向かっていた資金の一部が分散されているのです。

それでも金が支持される、新たな理由

一方で、一部の専門家は「今の金安は長期上昇過程の一場面」と断言しています。

短期的には下落しても、金の長期上昇を支える構造的な要因は変わっていないという立場です。

その最大の根拠が、各国中央銀行によるドル離れです。

2022年にロシアの外貨準備が凍結されて以来、中国やインドをはじめとする新興国の中央銀行が外貨準備の一部をドルから金へと移す動きを加速させています。

「基軸通貨としてのドルへの不信感がある中、万一のときに金を持っていれば安心」という認識が各国に広がっているためです。

これが直近の金の高騰を招いていた一因でもあります。

また、円安が長期化した結果、日本の投資家にとっては「自国通貨安から資産を守るための円建て金買い」という需要も生まれています。

これは「有事のドル高」とは別の論理で、日本人投資家には金保有の合理性を高める要因の一つです。

こうした構造的な需要は短期的な地政学リスクとは無関係に継続する性質を持っており、金価格の下支え要因として機能し続けることが期待されます。

インデックス投資家にとって、金はどう位置づけるべきか

では、長期インデックス投資を主軸に据える私たちにとって、金はどう考えるべきでしょうか。

専門家の言葉を借りれば、金は「ヘッジ」ではなく「リスク分散」として捉えるべきものになっています。

株式や債券とは独立してリスクを持つ資産として、ポートフォリオ全体の値動きを安定させる役割が期待できます。金融アナリストも「資産の10%程度をリスク分散先の一つとして金に振り分けることは有効」と述べています。

また「金はバイ&フォーゲット(買って忘れること)」と言うことも繰り返し語られています。

株で言うところのバイ・アンド・ホールド、ジャスト・キープ・バイイングと同じような意味ですね。

株が下がったから金を買う、有事が起きたから金を買う、というタイミング投資はプロでも難しい。

平時に少しずつ積み立てるのが正道だということです。

一般の個人投資家にとっては、金ETFを活用して毎月少額ずつ積み立てる方法が現実的です。

株式と同じ感覚で売買でき、流動性も高い。

ただし、あくまでもコアはS&P500やオール・カントリーへのインデックス積立です。

金はあくまでサテライト資産の一角という位置づけが、長期の資産形成においては合理的だと考えています。

まとめ:変わりゆく金の役割、変わらない長期投資の原則

「有事の金」というシンプルな物語は、現代の複雑な市場環境の中で通じにくくなっています。

プロはむしろ有事の前に買い、有事が始まったら売る
一般投資家が「有事だから金を買おう」と動くころには、すでに遅いのです。

しかし、中央銀行のドル離れ、円安リスクへの備え、そして株式とは独立したリスク分散先としての機能は、依然として金の存在意義を支えています。

「有事の安全資産」から「分散投資のサテライト資産」へ、金の役割の再定義が、今まさに進んでいると言えるでしょう。

しかしながら一般投資家にできることは変わりません。

コアのインデックス積立を継続しながら、金は少量をコツコツ積み立てる。
「Time in the market, not timing the market.」の精神で、今後もマイペースに歩んでいきましょう。

それでは今日のところはこのあたりで。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
ではまた。

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