スペースXがついにIPO申請──個人投資家はどう向き合うか

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こんにちは、Kei750です。

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関西では昨日からまとまった雨になりました。

そのおかげというわけではありませんが、庭の紫陽花がかなり色づいてきました。

毎年きれいな花を大量に咲かせて楽しませてくれます。
がんばってお世話しないといけませんね。
(雨の降らないときには大量にお水をあげないと、すぐにクターっとなっちゃうんですよね)

それでは今日の本題に入りたいと思います。

史上最大規模のIPOがいよいよ現実に

少し前にもスペースXのIPOに関しては記事にしたのですが、いよいよIPOが決まったようです。

イーロン・マスク氏が率いる宇宙開発企業スペースXが、米証券取引委員会(SEC)に上場申請書類(S-1)を提出しました。

おっさん
おっさん

「S-1(エスワン)」とは、企業が米国株式市場に上場(IPO)する際に、米国証券取引委員会(SEC)に提出しなければならない「目論見書(新規公開株式の登録届出書)」**のことです。

正式には「Form S-1」と呼ばれます。

日本でいう「有価証券届出書」や「目論見書」に該当するもので、投資家に対して「我が社はこのような会社で、これだけの業績があり、上場してこういうリスクに立ち向かいます」という情報をすべて包み隠さず開示する書類です。

上場先はナスダックで、ティッカーシンボルは「SPCX」。

想定される企業価値は1兆7500億ドル、日本円に換算するとおよそ276兆円規模にのぼります。

2019年にサウジアラムコが記録した従来の最高評価額を塗り替える、まさに史上最大規模のIPOとなる見込みです。

上場スケジュールとしては6月4日にロードショーを開始し、早ければ6月12日の上場を目指すとのことです。

事業の実態──成長と赤字が同居する現状

スペースXの2025年通年売上高は187億ドルで、前年比33%増と力強い成長を示しています。

一方で、同年の損失は49億ドルに達しており、黒字化には至っていません。2026年第1四半期も約47億ドルの売上高に対して43億ドルの損失を計上しており、赤字基調が続いています。

事業は大きく3部門に分かれており、衛星インターネット「スターリンク」のコネクティビティ部門が唯一の黒字源で、直近四半期に約12億ドルの営業利益を計上しています。

その利益を宇宙開発やAI事業への大規模投資に注ぎ込む構造です。

AI事業のxAIは同四半期で約25億ドルの営業赤字と先行投資が続いています。

目論見書では潜在市場の大部分をAI関連と位置づけており、宇宙企業というよりもAIインフラ企業としての色彩が強まっています。

宇宙にデータセンターと発電所を設置して、AI関連の現在の問題点を一挙に解決しようとしているんですね。

アンソロピックがスペースXのAI学習用データセンターを2029年5月まで月額12億5000万ドルで利用する長期契約を結んでいることも、その一端を示しています。

ガバナンスリスク──マスク氏への高い依存度

目論見書で特に気になった点があります。

株式はクラスA株とクラスB株の二重構造で、マスク氏および関係者が保有するクラスB株は1株につき10票の議決権を持ちます。

結果として、マスク氏は全議決権の85.1%を掌握しており、事実上、彼以外の誰も経営の方向性を変えることができません。

さらに、株主が会社に対して法的請求を行う場合は通常の裁判所ではなく仲裁手続きを利用しなければならないという規定も盛り込まれています。

市場関係者の間では、比較対象となる企業が存在しないだけに、事業基盤よりもマスク氏個人のカリスマ性が評価の大部分を占めるリスクがあると指摘されています。

これは長期投資家として冷静に受け止めておくべき点でしょう。

スペースX株に投資する方法──選択肢の整理

さて、投資家として気になるのは、どうやってこの巨大なIPOもしくは上場後の株式に投資をおこなうか?といった点だと思います。

直接投資方法

上場後の直接投資としては、楽天証券やSBI証券などの米国株取引対応口座からティッカー「SPCX」として購入できるようになる見通しです。

今回のスペースXのIPOは、個人投資家への割り当て枠が「最大30%」と異例の規模で報じられており、さらに日本国内でも公募が行われる可能性が一部で伝えられています。

幹事証券(引受シンジケート団)23社の中に、日本からはみずほ証券(米国みずほ)が加わっています。

そのため、みずほ証券(およびネット委託連携のある楽天証券など)や、米国株IPOの取り扱い実績があるSBI証券、マネックス証券で、上場直前に日本国内向けのIPO抽選・申し込みが発表される可能性があります。

もし本気でIPOに参加するつもりならば、ご自身のネット証券の米国株口座に資金を動かしておく必要があります。

ただし、IPO公募に参加できれば最も濃くアクセスできる一方、上場直後は熱狂による価格の乱高下が起きやすく、難易度は最も高い方法です。
超大型IPOの場合、上場後に下落する割合は70%前後とリスクがかなり大きいです。

間接投資方法 インデックス等

一方で、間接的にアクセスできるインデックスファンドやETFとしては、いくつかの選択肢があります。

まず、最も現実的な候補として注目されているのがナスダック100連動ファンドです。

大型新規上場を早期に採用するファストエントリールールがあるため、赤字企業でも上場後比較的早くに組み入れられる可能性があります。

スペースXだけでなく、今後IPOが予定されるオープンAIやアンソロピックも含め、3社をまとめて間接保有できる可能性が最も高い商品として挙げられています。

ただし、入ってきたとしてもナスダック100のルール的に2~3%程度の割合になるとの予想ですけれども。

次に、10銘柄に集中投資するFANG+は、組み入れられた場合のインパクトが大きいですが、宇宙・防衛色の強いスペースXが採用されるかは不透明です。

また、世界のテック上位20社に投資するZTECH20は、新規上場時に機動的な銘柄入れ替えを行う設計で、3社をまとめて保有できる可能性があります。
NISAの成長投資枠で購入することが出来、「iFreePlus 世界トレンド・テクノロジー株」で検索すれば出てきます。

エヌビディアやアップル、アルファベット(Google)、マイクロソフト、TSMCなどのテック企業が並んでいます。

なお、すでにS&P500やオールカントリーを積み立てている方は、スペースXが将来的に時価総額上位に定着すれば、自然と間接保有となる可能性があることも念頭に置いておいていいかもしれません。

インデックス投資家としての向き合い方

「すごい会社かどうか」と「投資として適正な価格かどうか」は、全くの別物です。

これが長期投資の基本的な考え方だと思っています。

一般人の我々には相場を読むことができませんし、スペースXが評価額に見合った利益を将来生み出すかどうか、誰にも断言できる話ではありません。

夢はありますけれどもね。

個人的には上場初日の熱狂に無理に飛びつく必要は無いと思っています。

まずはオルカンやS&P500といった広く分散されたインデックスファンドをコアとしてどっしり保有し、将来スペースXが組み込まれるのを待つというのが、心理的にも無理のない選択です。

もし成長を早めに取り込みたいという方は、ナスダック100などをサテライト枠として資産の一部に加えるという考え方もあります。

淡々と積立を継続するという姿勢は、こうした大型IPOの局面でも変わらず有効です。

世界経済(アメリカ経済)は将来的には成長していく。

ここに軸足を置いておけば、感情に振り回されず、論理的かつ誠実な視点で、自分の投資方針とリスク許容度に基づいて行動し続けることができます。

それが長期投資家としての基本姿勢だと、改めて感じています。

それでは今日のところはこのあたりで。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
ではまた。

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