こんにちは、Kei750です。
このブログでは退職をきっかけに、サイドFIREを目指すことを決めたおっさんが、
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日米の関税交渉がまとまりました。
いきなりの進展ですね。
またギリギリまで粘って、ちょっと延長みたいな展開を予想していたのですが、参院選直後にスルスルっと決まりました。
トランプさんのTACOが発動したのか、しなかったのか、どっちなんだい?という感じですが、いずれにしても、まずは不確かな未来の一つが決まったのは良いことなのではないでしょうか?
というわけで今日の本題です。
日本株、一気に上昇
昨日、2025/7/23の日経平均は41,300円程度と、前日に続いて伸びました。
7/24の昼前には42000円まで上昇し、若干下がってはきましたが、現在41800円ほどを維持しています。
短期間でのすごい上昇です。
特筆すべきは、自動車関連の株価で、トヨタ自動車で14.3%、三菱自動車で13%、マツダ自動車に至っては、17.8%との大幅上昇となりました。

これらはすべて米国との関税交渉が締結したことによるものと見られます。
トランプさんが提示してきた25%に対して、15%に抑えることができたから、ということのようです。
投資に詳しくない人から見ると???
確かに25%から15%に抑えることができたということで、関税が下がったと見ることもできるのですが、ちょっと腑に落ちないところがあります。
本来というかもともと、自動車の関税は2.5%程度で、これが15%となると非常に大きな関税の上昇となるはずです。
日本の自動車メーカーにとって、非常に大きなデメリットとなるはずなんですが、株価は一気に上昇しました。
なんでだろう?と思われませんか?
このあたりが理解しにくいところだと思いますが、これが「市場はすでに織り込み済み」という魔法の言葉によるものです。
市場に織り込み済みとは?
「市場に織り込み済み」とは、「将来予想される出来事やニュース、その影響が、すでに株価や相場に反映されている状態」を意味します。
今回の件で言えば、「関税が25%に上げられるかもしれない」は、すでに情報としてみんなが知っていることです。
したがってそこからの変化や驚きである、「25%だと思っていたのに15%になった」というところのみがフォーカスされて、「良い情報だ」となって株価が上昇したというわけです。
先程のトヨタの株価チャートを6ヶ月の期間で見てみると下記のようなグラフになります。

トランプ関税の発表があった4月頃に大きく下げたのが、一旦回復し、その後ズルズルと下がってきています。
このあたりが「25%の関税がかけられるのではないか?」と投資家の心理が悪くなっていくことによる下落と考えられます。
本当に25%になるのか?それとも交渉で少しはマシになるのか?もしくはまた思いつきでもっと増やされるのか?という見通しの立たない状況が株価を不安定にさせていたのではないでしょうか。
その状態から、もともとの2.5%よりは増えたけども、15%という25%よりは低い関税で決まったこと、それに加えて不確定だった未来が、若干確定されたことによる安心感から大きく買われたと思われます。
実際の経済と投資家心理とのズレ
とは言うものの、実際には2.5%だった関税が15%になるのは事実です。
これは日本の自動車メーカーにとっては大きな痛手のはずです。
米国の消費者にとっても関税の金額が米国での日本車の販売価格に上乗せされると買いにくくなってしまいます。
これは車だけではなく、その他の商品も同じ状況です。
今日の朝のニュースでは、日本の酒蔵が輸出している日本酒の金額を上げざるを得ないと報道していました。そうなると「将来的に輸出量は減るかもしれない」と、その酒蔵の代表は話していました。
つまり、一時的にプラス側のサプライズがあったので株価は上昇したけれど、今後の企業の業績によっては、株価が下がってくることも考えられます。
一般的に株価は実体経済の動向に先行して変動すると言われています。
実体経済そのものに加え、投資家心理の影響も大きいというのが投資の難しいところです。
まとめ:そんなこんなを含めて
個別株をに投資していると、本当にいろいろなことに気を回さなければいけない、というところが大変です。
それに比べると、実績のあるインデックス指数に投資をするというのは、かなり楽な手法なのではないでしょうか。
もちろん、大きな不況がきたり、コロナのような予想もつかない状況に陥って、株価が大きく下がることも可能性としてはあります。
まぁ、そうだとしても、それは個別株にとっても同じ状況なので、インデックス投資のリスクは比較的低いですね。
そのぶんリターンも低いのですが、もともと一攫千金を狙うような手法ではないことは投資している本人が一番理解していると思います。
なので我々が行うべきことは、
「バイ・アンド・ホールド」です。
心を無にして積立投資をしていきましょう。
それでは今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
ではまた。
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