こんにちは、Kei750です。
このブログでは退職をきっかけに、サイドFIREを目指すことを決めたおっさんが、
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アメリカ・イスラエルとイランとの戦争が停戦継続するとの期待から、S&P500は7日続伸、原油は上げ幅縮小しました。
それでもひと安心とはいきません。
今回は、稲妻が輝いた後の市場が、どのようになっていくのかを考えたいと思います。
130年でわずか25回の「稲妻」が輝いた
4月8日(米時間)、ダウ平均が1日で1,325ドル上昇しました。
これは130年間の市場の歴史でわずか25回しか起きていない、極めて稀な急騰です。
日経平均も翌営業日に2,878円上昇し、上昇幅で歴代3位を記録しました。
背景はご存じの通り、米国・イスラエル・イランによる2週間の停戦合意です。
原油価格が急落し、インフレ懸念が和らいだことでFRBの利下げ期待も再燃。
S&P500は7営業日続伸し、昨年10月以来の長期上昇局面となりました。
長期投資家の間で有名な、投資家であり経済学者のピーター・リンチさんの言葉に
「稲妻が輝く瞬間に市場にいること」というものがあります。
今回はまさにその瞬間でした。
賢明なみなさんはこの稲妻が輝く瞬間に市場に残っていたと思います。
しかし我々はこの上昇を手放しで喜んでいいのでしょうか。

停戦の「中身」を冷静に読む
今回の停戦合意、各国の思惑はそれぞれです。
イランは国内向けに「米国に要求を飲ませた」という勝利をアピールしつつ、制裁解除を狙っています。
米国は11月の中間選挙を控え、ガソリン価格の引き下げが最優先課題。
パキスタンは燃料輸入の多くをホルムズ海峡経由に依存するため、経済維持のために仲介役として動きました。
問題はイスラエルです。停戦に合意しつつも、レバノンへの攻撃は継続すると明言しており、4月8日には300人以上が死亡する大規模攻撃を実施。
イランはこれを停戦合意違反だと主張しています。
その後、レバノンとも直接交渉を行う流れになりましたが、まだまだ予断は許しません。
バンス米副大統領自身が「脆弱な停戦」と表現しているのも、決して誇張ではありません。
2週間後に向けた交渉のシナリオは大きく4つ。
1.停戦延長
2.形式的な停戦継続(現場では小競り合いが続く)
3.交渉決裂・攻撃再開
4.そして歴史的な恒久合意の成立
最後のシナリオは最も望ましいものの、ハードルは極めて高いというのが現実です。

ホルムズ海峡は「まだ開いていない」
市場が最も楽観視しているのが「原油輸送の正常化」ですが、現実はかなり厳しい状況です。
停戦合意後24時間にホルムズ海峡を通過したのはわずか6隻。平時の1日約135隻と比べると5%にも満たない水準です。
UAE最大の石油会社トップは「ホルムズ海峡は開かれていない。通航は制限され、条件付きで管理されている」とはっきり述べています。
イランは独自の「安全航路」を設定し、船舶の通航には自国軍との連絡・許可が必要と主張。
最高指導者モジタバ・ハメネイ師は「ホルムズ海峡の管理を新たな段階へ引き上げる」と表明しており、通航制度の恒久的な制度化を狙っているようにも読めます。
国際海事機関(IMO)は「国際慣行に沿わない仕組みを導入することは認められない」と反発していますが、混乱が解消されるには相当な時間がかかりそうです。
WTI原油は下がってきたとは言え、終値97.87ドルとなっており、10日発表のCPIは前月比0.9%上昇(2022年以来最大)が予想されています。
ちなみに戦争が始まる前は50~60ドル程度でしたので、まだまだ高値です。
エネルギー価格の高止まりは、利下げ期待の再燃と真逆の方向に働くリスク要因です。

「稲妻を逃すな」、でも「嵐に飛び込むな」
長期投資のデータが示す通り、市場が急騰する数日間を逃すだけで、長期リターンの多くが失われます。
3月の恐怖の中でも積立を続けた方が、今回の上昇の恩恵を受けられたのは事実です。
ただ、今この瞬間に「乗り遅れた」と焦って追加投資をするのも、また別の話です。
停戦は2週間限定、ホルムズ海峡の封鎖は継続中、インフレリスクは残存中という状況で、4月11日にはバンス副大統領らが出席する米・イラン直接協議が控えています。
交渉の行方次第で、市場は再び大きく揺れる可能性があります。
一般人の我々には相場を読む術はありません。
ただ言えることは、今はまだまだ「稲妻は輝いたけれどまだまだ青空ではない」ということです。
まとめ:不安と希望はセット、だから淡々と続ける
歴史を振り返れば、暴落の後にこそ稲妻は輝きます。
今回もその通りでした。
そして次の稲妻がいつ輝くかは、誰にもわかりません。
だからこそ、市場に居続けることに意味があります。
停戦交渉の行方、ホルムズ海峡の通航再開状況、イスラエルとレバノンの動向。
注目すべき変数はまだ多く、相場は必ずここから上がるという断言は誰にもできません。
感情に振り回されず、自分の投資方針とリスク許容度に基づいて行動し続けること。
急騰に興奮せず、急落に怯えず、淡々と積立を継続する。
こういった局面を何度乗り越えても、結局そこに戻り着くのだと、私はそう思っています。
それでは今日のところはこのあたりで。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
ではまた。
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